訪問治療

訪問治療

訪問歯科診療

訪問歯科診療とは

訪問歯科診療

高齢者は虫歯等のリスクが高い反面、70歳~74歳をピークに外来受診者が減少傾向にあります。そこで普及しつつあるスタイルが訪問歯科診療です。

訪問歯科診療とは「通院困難な方」を対象として、歯科医が自宅や病院、施設に訪問して診療を行うスタイルです。虫歯や歯周病、入れ歯等のケアに加えて誤嚥性肺炎の予防のためのリハビリテーションも行うことができます。 訪問歯科診療には医療保険や介護保険が適用されます。

平成27年時点で、歯科訪問診療の実施件数は年々増加傾向ですが、歯科医療機関の絶対数は全歯科診療所の9%と少ないのが現状です。訪問歯科診療が実施される傾向の高いものは、入居施設関係者の依頼によって成立する場合で、全体の42%を占めています。

このような診療所は平成20年から創設され、平成26年時点で全国に6,054施設あります。

※誤嚥性肺炎とは唾液や胃液に含まれる細菌が肺に流れ込んで生じる肺炎です。再発性があり抗菌薬治療に抵抗性を持つことがあり治療困難な病気と言われています。

訪問歯科診療の対象

訪問歯科診療の対象

訪問歯科診療の対象は「通院困難な方」と決められています。足が不自由な方、寝たきりの方、移動に介助が必要な方など、ご高齢者やお体の不自由な方が挙げられます。

訪問歯科診療の訪問範囲

訪問歯科診療の訪問範囲

訪問歯科診療を行う歯科医側の視点として訪問による採算性があります。一般的には歯科医院から訪問先まで片道20分圏内が好ましいと言われています。

平成23年度の時点で、訪問歯科診療の際には歯科衛生士1人が同行する割合が全体の67%を占めています。

訪問歯科診療の内容

訪問歯科診療の内容

医療制度改革によって「治し・支える医療」が推進されており、一般的に訪問歯科診療(在宅歯科医療)には3つの柱があります。

  • 歯科診療
  • 口腔ケア
  • リハビリテーション

平成23年度の調査によると訪問歯科診療の内容として多いのは、「入れ歯の制作や調整」が52.3%、口腔ケアの指導が39.3%と続き、大部分の患者さんは診療内容に満足している結果となりました。

訪問歯科診療の治療費

訪問歯科診療の治療費

原則として治療費に訪問診療料が加算されます。
治療費は治療内容によって変わります。
介護保険や医療保険が適用されます。
治療関係に医療保険、指導関係に介護保険を使うことがルールとして決められています。
歯科医院や治療経過などによって金額は異なります。

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